渋みのある大人の世界を歌い、歴史的なヒットを生んだ寺尾 聰。グループサウンズの時代にザ・サベージに在籍し、以後は俳優業と並行した活動を行っていたが、1980年にシングル「SHADOW CITY」で音楽に本格復帰。翌年、枯れ気味の声が印象深い「ルビーの指環」が大ヒットし、同時期の「出航 SASURAI」も合わせて3曲がチャートの上位にランクインする。その勢いでミリオンセールスを記録したアルバム『Reflections』（1981年）は後年、シティポップの名作として認知された。その後の寺尾は歌手活動を休んだ時期もあったものの、2005年からライブを中心に再開。変わらず渋い歌声を響かせている。